本日もご覧いただきありがとうございます。
はるはること春名春佳です。
今回は、今年観た映画のお話①をしたいと思います。
映画館で映画を見るのが好きです。
専用の音響に包まれて作品に没入するあの感じ。
観たあとにちょっと思索するのがお決まりで、どこかのカフェに入ることが多いです。
温かい飲み物を飲みながら感性の手帳を開きます。
今年観たのは10本。うち、8本は個人的に当たりでした。作品名だけ挙げておきますね。
『カラーパープル』
『夜明けのすべて』
『PERFECT DAYS』
『ベルリン天使の詩』
『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』『ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:』
『オペラ座の怪人』
『モノノ怪 唐傘』
手帳に残る記録をもとに、いくつかご紹介します。
まずは2月に観た3本を。
①『カラーパープル』
"Keep head up."
レジリエンスな作品なので、序盤はお約束の胸クソ展開です。しかし、主人公が望まぬ結婚と服従の日々に決別し、自分の人生を歩みだしてからは顔を下げているシーンは一つもありません。
Keep head up.
この作品を観たのが、手帳を書き出して約3か月のこと。顔を上げる勇気をくれた作品です。
②『夜明けのすべて All the long nights』
自分ではどうにもできないことがあっても、相手を助けることはできる。
二人の表情や語り口が後半、分かり合うにつれて柔らかくなっていくのが印象的でした。
PMSもパニック障害も、そのつらさは想像して余りある。私も適応障害のつらさを少しは知っているので、他人事ではありません。こんなことを言ってはいけないのでしょうけれど、人のやさしさがしんどいときもあります。やさしさを受け入れるのが大変なときがあると、病気になってわかりました。それでも、そんなこともあるからと、優しくすることや人とつきあうことをやめないこと。そんなレジリエンスもあるのではないかと思った作品でした。
原作小説(瀬尾まいこ『夜明けのすべて』水鈴社/文春文庫)も良き。ぜひどうぞ。
③『PERFECT DAYS』
主人公・平山には美学がある。毎朝、道を掃き清める音で目覚め、身支度をし、玄関で出勤の儀式のように持ち物を身に着ける。車に乗る前に缶コーヒーを買い、聴くカセットを選ぶ。東京スカイツリーが見えたらカセットをかけ、首都高で仕事場の公衆トイレに向かう。
平山のPERFECT DAYS。時折他者が刺激として現れては、彼の世界とつながっていたり・いなかったりを彼に知らせていく。父親とも妹ともつながっていない。でも、名前も知らない顔見知りとはどこかつながっている。
平山は独自の美学や感性を持って、それを日々磨いている。選ぶことによって、磨き、自分の世界をつくっている。だから、彼の完全無欠の日々は、時折乱されても、回復も早い。決まった様式があることと選ぶことの大事さを教えてくれた作品でした。
2月はレジリエンスがテーマでした。
感性のアンテナは、ちゃんとテーマに沿った作品を選んでいますね。
次回は、“あの”一押し作品をご紹介しますね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんが手帳ライフで幸せになりますように。
以上、はるはるでした。